2025年5月25日

•成人ではニューモバックスが普及していますが、使用可能な肺炎球菌ワクチンは以下の3種類あります。
•ニューモバックス(PPSV23)、バクニュバンス(PCV15)、プレベナー20(PCV20)
•23は23種類に、20は20種類の肺炎球菌に効果を示します。PPSV23の方が多くの種類をカバーするため、免疫効果が高いイメージを持たれるかもしれませんが、PCVは免疫記憶機能が伴ったワクチンであり、PPSVとPCVの2種類を接種することが最も高い免疫効果を示すことが報告されています。
最近ではプレベナー20(PCV20)が発売され、ワクチンの接種推奨の優先度が変化しています。これまでニューモバックスを接種している方はプレベナー20を追加投与することで、さらに予防効果が高くなります。
1度も肺炎球菌ワクチンを接種したことがない方、ニューモバックスを接種したことがある方、それぞれの今後の推奨スケジュールをご提案します。
未接種の場合、65歳の方はニューモバックスを定期接種で接種することが可能ですが、66歳以上の方は選択肢がいくつかあります。プレベナー20を1回接種した方は、追加接種の必要はないとされています。
接種済みの場合、いくつかの選択肢がありますが、プレベナー20を追加接種することで、強い免疫効果が期待できます。ご不明な点があれば診察時にご相談ください。


