通年性アレルギー性鼻炎とは?|池田呼吸器アレルギー内科クリニック|宇都宮市鶴田町の内科・呼吸器内科

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通年性アレルギー性鼻炎とは?

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2026年9月25日

通年性アレルギー性鼻炎とは?

鼻水や鼻づまり、くしゃみは、一時的であれば気にならなくても、症状が長く続くと、仕事や勉強に集中しにくくなったり、夜に眠りにくくなったりすることがあります。季節に関係なく鼻の不調を繰り返している場合は、身の回りの環境が関係しているかもしれません。鼻の症状には、感染症や鼻の構造、薬剤の影響など、さまざまな原因があります。症状が続いているときは「いつもの鼻炎」と考えず、原因を確認することが大切です。

通年性アレルギー性鼻炎とは

通年性アレルギー性鼻炎とは、年間を通して身の回りに存在する物質に対するアレルギー反応によって起こる鼻炎です。くしゃみ、鼻水、鼻づまりを主な症状とし、特定の季節に限定されず症状が現れる点が特徴です。症状の程度には個人差があり、ほぼ毎日のように感じる方もいれば、環境や体調によって症状が強くなったり軽くなったりする方もいます。

アレルギー反応は、原因となる物質である「アレルゲン」が鼻の粘膜に付着することから始まります。身体がその物質を異物として認識すると、免疫反応によってヒスタミンなどの化学伝達物質が放出されます。その結果、くしゃみや鼻水、鼻の粘膜が腫れて鼻づまりが生じたりします。

通年性アレルギー性鼻炎の原因

通年性アレルギー性鼻炎の代表的な原因は、室内に存在するダニやハウスダストです。ハウスダストには、ダニの死骸やフン、衣類や寝具から出る繊維、動物の毛やフケ、カビなど、さまざまな物質が含まれています。こうしたアレルゲンは季節を問わず室内に存在するため、年間を通してアレルギー症状が起こる原因となります。

犬や猫などの動物が原因になる場合もあります。アレルゲンとなるのは毛だけではなく、フケや唾液などに含まれる成分です。また、室内の湿度が高い環境ではダニやカビが増えやすくなり、症状が悪化することがあります。どの物質が原因になるかは人によって異なり、複数のアレルゲンに反応するケースも珍しくありません。

通年性アレルギー性鼻炎の症状

代表的な症状は、繰り返すくしゃみ、透明で水のような鼻水、鼻づまりです。くしゃみは連続して出ることがあり、朝起きた直後や掃除をしたとき、布団に入ったときなどに強くなることがあります。鼻水は頻繁に出るため、何度も鼻をかむことで鼻の周囲が刺激を受けたり、鼻の粘膜から出血したりする場合もあります。鼻づまりが強い場合には鼻呼吸がしにくく、口呼吸が増えることもあります。

鼻の症状は、日常生活にもさまざまな影響を及ぼします。鼻づまりによって睡眠が妨げられると、朝起きたときに十分休めた感覚が得られなかったり、日中に眠気を感じたりすることがあります。目のかゆみや涙などのアレルギー症状を伴う方もおり、気管支喘息やアトピー性皮膚炎など、ほかのアレルギー疾患を併発しているケースもあります。

季節性と通年性の違い

アレルギー性鼻炎は、大きく通年性と季節性に分けられます。通年性アレルギー性鼻炎は、主にダニやハウスダストなど、1年中存在するアレルゲンによって症状が起こります。一方、季節性アレルギー性鼻炎は、スギやヒノキ、イネ科、ブタクサなどの植物の花粉が主な原因です。花粉が飛散する時期を中心に症状が現れることから、一般的に花粉症と呼ばれています。

ただし、症状が現れる時期だけで明確に区別できるとは限りません。通年性アレルギー性鼻炎がある方がスギ花粉などにも反応し、花粉の飛散時期に症状が強くなることもあります。また、ダニの量や生活環境によって、通年性でも一定の時期に症状が目立つ場合があります。自覚症状だけで原因を判断するのは難しいため、症状が続く時期や場所、生活環境などを医師に伝え、必要に応じて検査を受けることが大切です。

通年性アレルギー性鼻炎の診断

診断では、まず症状が現れる時期や頻度、生活環境などを確認します。くしゃみの回数、鼻水の状態、鼻づまりの程度に加え、自宅や職場など特定の場所で悪化するか、寝具に触れたあとに症状が強くなるかといった情報も原因を考える手がかりになります。

原因となるアレルゲンを調べるために、血液検査が行われることがあります。特異的IgE抗体を測定することで、ダニや動物、花粉などに対してアレルギー反応を起こす可能性があるかを確認します。鼻水や鼻づまりは副鼻腔炎、感染症、血管運動性鼻炎などでも起こるため、症状と検査結果を組み合わせながら総合的に診断します。

通年性アレルギー性鼻炎の治療

治療では、原因となるアレルゲンとの接触を減らす環境整備と、症状を抑える薬物療法を組み合わせます。薬物療法では、くしゃみや鼻水を抑える抗ヒスタミン薬、鼻の炎症を抑える鼻噴霧用ステロイド薬などが症状に応じて使用されます。使用する薬は年齢や症状、持病、ほかに服用している薬などを考慮して選択します。

原因がダニで一定の条件を満たす場合には、アレルゲン免疫療法が選択肢になることもあります。アレルゲン免疫療法は、原因となるアレルゲンを少量から継続的に身体へ投与し、アレルギー反応を起こしにくい状態を目指す治療です。すべての方に適しているわけではないため、期待できる効果や副作用、治療期間などについて医師と相談したうえで検討します。

通年性アレルギー性鼻炎の予防

通年性アレルギー性鼻炎の症状を抑えるためには、日常生活のなかで原因となるアレルゲンを減らすことが重要です。ダニが原因の場合は、寝具やカーペット、布製品などを清潔に保ち、室内をこまめに掃除します。寝具は定期的に洗浄や乾燥を行い、掃除機などを活用してアレルゲンを減らしていきます。室内の換気や湿度管理も意識し、ダニやカビが増えにくい環境を整えることが大切です。

動物が原因の場合は、生活する場所を分けるなど、アレルゲンへの接触をできる範囲で減らします。ただし、原因となる物質を生活環境から完全に取り除くことは難しいため、環境整備だけで症状を我慢する必要はありません。原因を確認し、生活環境の見直しと適切な治療を続けることが、症状をコントロールするうえで大切です。

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