2026年2月12日

*注射を使わないアナフィラキシー治療薬「ネフィー」とは?
アナフィラキシーは、食物・薬剤・蜂刺されなどが原因で起こる、急激に全身へ広がる強いアレルギー反応です。
呼吸困難や血圧低下を伴うことがあり、迅速なアドレナリン投与が命を守る治療になります。
これまでは、自己注射薬「エピペン®」が標準治療でした。
最近、新しい選択肢として 鼻に噴霧するタイプのアドレナリン製剤「ネフィー」 が登場しました。
ネフィーとは?
ネフィーは、鼻にスプレーすることでアドレナリンを体内に吸収させる薬です。
太ももに注射する必要がありません。
特徴
・注射針を使わない
・衣服の上から打つ必要がない
・比較的簡単に使用できる
・迅速に血中へ吸収される設計

*エピペンとの違い

*どちらが優れているの?
現時点でのポイントは次の通りです。
エピペン
・長年の使用実績がある
・重症例でのエビデンスが豊富
・世界的な標準治療
ネフィー
・注射への恐怖が強い方に適している
・小児や学校現場での心理的ハードルが低い
・早期使用を促しやすい可能性
重要なのは、どちらも「アドレナリンを速やかに投与する」ことが目的であるという点です。
*ネフィーを使う際の注意点
鼻閉が強い場合の吸収への影響
重症例での十分な効果については今後もデータ蓄積中
使用後は必ず医療機関を受診する必要があります
※どちらを処方するかは、年齢・既往歴・生活環境などを総合的に判断します。
*まとめ
アナフィラキシー治療は
「ためらわず、すぐにアドレナリンを使うこと」が最も重要です。
ネフィーの登場により、
「注射が怖くて持てなかった」「使うのをためらってしまう」という方の選択肢が広がりました。
当院では、患者さん一人ひとりの状況に応じて、最適な治療法をご提案しています。
ご不安な点があれば、診察時にご相談ください。